「エメラルドのさがしもの」 なかなかよいと思う みんなの声

小さなリスの探し物やさん。大人はみんな忙しくて一緒に遊んでくれないけれど、探し物やさんを始めたらお友達が見つかった！大人のお手伝いをして自分なりの楽しみを見つける姿勢も素敵だけど、やっぱり子どもは子ども同士で遊ぶのがいいね。ってラストにホットしました。

ちいさいりすのエメラルドができることって限られているんですよね。
人の役に立つのもちいさいこにはうれしいもの。
なんだかうちの子たちの姿が重なりました。
さがしものやさんをするエメラルドの姿がかわいらしい一冊でした。
おともだちもできたようでよかったです。

まだ幼い子供の場合、
自分宛に手紙は来ないし、誰かが自分を訪ねてくることもない。
誰か、自分を訪ねてきてくれたらいいのに･･･！
淋しいような悔しいような気持ちで、
心がもやもやとする可愛らしいエメラルド。

ひょんなことから自分でも役に立てることがあると分かり、
目が輝き始めます。
自分を必要としてくれる人。
自分を訪ねてきてくれる人。
大人には普通のことでも、子供にとっては心躍ることなのだと感じます。

息子の学校ではそんな気持ちを「自己有用感」として、
誰かに必要とされる喜び、
誰かのために何か出来ると思える喜びを子供達に感じてもらいたい、として、
様々な活動に取り組んでいますが、
この作品はまさにその「自己有用感」について描かれているように思います。

表紙のリスの表情に惹かれ、手に取りました。
「さがしものがじょうずね」と褒められた、小さいリスのエメラルド。
自分で考えてさがしもの屋さんを始めることにします。
お話もイラストも可愛らしいです。
こちらはシリーズで、こちらが２作目とのこと。
前作を読んでなかったので、読みたいと思います。