息子にはまだ早いかなと思いつつ、自分がたかどのほうこのお話を読みたいので児童書を借りてしまいました。
一人で読んで、やっぱりおもしろいと思いました。
84歳のエラババ先生は、えらい洋服研究家です。エラババ先生は、受講生の中からヒョコルさんという68歳のおばあさんを助手として選びます。エラババ先生は一枚着ると1歳若くなるという服を発明しました。普通の人なら、お金儲けを考えるのかもしれませんが、その服で、ヒョコルさんと一緒に8歳の女の子になることを提案します。
「もういちど子どもになって、思いっきり遊べるっていうときに、さかあがりひとつやれない中年のおばさんになって、それでもうじゅうぶんだなんて、こころざしが低すぎて」という理屈が、とてもおもしろかったです。
洋服研究家である時と少女である時の待遇の違いを感じると、すぐにその人たちにお仕置きをしてしまうという茶目っ気もあり、年をとってもこんなおばあさんだったら楽しいだろうなと思いました。読んだ後、本から元気パワーをもらったような気持ちになりました。