タイトルと表紙の絵が気になって、発売以来ずっと読んでみたいと思っていたのですが、やっと手に入れました。
街の住人達はすべていろいろな動物たちでとても賑やかです。
1ページ1ページの人(住人たち)の動きや町の様子、
部屋の木目や壁のシミ、ベッドシーツのしわなどの隅々の背景や、子どもたちの表情など細かいところまで生き生きと描かれていて、この本の世界がしっかりと確立しているなぁと、感じました。
ちょっと気になったのは主人公モリーの顔で、
他の兄弟などに比べやけに大きく見えたのは私だけでしょうか?
あと、たくさんの動物たちの街なのに、なぜかこの一家は「うさぎ」を飼ってるんですよ〜。そこがちょっと違和感がありました。
全体的にはとても見ごたえのある素敵なお話です。
物語の中で雪が降っているし、暖炉の火がとても暖かく感じられるので、寒い季節に読んでみたくなる1冊です。5,6歳くらいから小学校高学年くらいのお子さんの読み聞かせなどにもいかかでしょう?
ただし、何度も書きますが、細部にわたりとても細かい情景を描いてくれている作品なので、できればじっくりひとり読みか、少人数(親子等)で読んでもらった方が、お話の世界がよくわかると思います。