お客様の帽子(覆面)を編み直すフワフワさんの様子を見ると、
フワフワさんは、編み物に対する情熱が強く、
仕事熱心で、マジメな人なんだなと思います。
そして、仕事の失敗を取り戻そうと焦るフワフワさんを見守る二人のお友達が素敵です。
お昼にみんなで食べようとパンを焼いてきたのに、
おなかがすいてきたのに、
一生けん命編んでいるフワフワさんに
「パンを食べよう」と言いだせない二人。
フワフワさんを見守りつつ、二人でそっといただきます。
ここの描写が好きです。
登場人物の心の機微を丁寧に丁寧に描いている。
作者の方もとても繊細で優しい方なんだろうなと想像します。
ネーミングやファッションなどのキャラクター設定や世界観は、
かなり個性的で、随所で笑えます。
銅版画のさし絵も素敵です。
大人の女子向けの絵本かなと思いつつ、
5歳の息子も楽しんで、繰り返し読みました。
5歳男児にもツボのようです。