40年以上も前に出された物語ですが、ロシア民話なので特に違和感も感じず読めました。
おじいさんとおばあさんと暮らしていたマーシャはある日、森で迷子になりました。たどりついた小屋には大きな熊が住んでいました。「もう逃がさんぞ」という熊から逃げる方法を一生懸命考えるマーシャ。果たしてその方法は・・。
小さな女の子の智恵と勇気をふりしぼった作戦はなかなかのものです。一緒にハラハラしてしまいました。
この物語にでてくる熊は、人間を食べようとする凶暴な熊でもなく、マーシャを助ける親切な熊でもなく描かれています。「ここにずっと住んでもらおう」というのです。
息子は「熊は一人で寂しかったのかな・・・」と少しばかり熊の心配をしていました。そう考えるとちょっぴりかわいそうな熊かもしれません。