「オリビア バンドをくむ」 みんなの声

オリビアが一人でいくつもの楽器を身につけて！いる様子がとてもおかしい。子どもなら持ち前の創造力で本当にこんなことをしてしまうのではないでしょうか。オリビアの中ではたくさんの人と演奏している光景が広がっているのでしょう。子どもの気持ちを見事に表した絵本だと思います。

オリビアシリーズのうち読んだ中では最傑作です。
花火にはバンドがつきもの、とオリビアは家族でバンドを組むと言い出します。お母さんが想像したのは音楽の「バンド」。オリビアが思い描いているのはパレードの「バンド」。両者の思い違いがお話を盛り上げています。

やりたいことまっしぐらのオリビア。「また変なことを言い出した」とあきれ加減のお母さん。状況を全く理解していない赤ちゃんウィリアム。どの表情も愉快だし、生活感が出ていてすんなり本の世界へと引き込んでくれます。

花火のシーンの描き方が特に気に入りました。黒色の濃淡だけで姿を描き、オリビアたち縁の部分だけ黄色で彩色し花火で照らされている様子を表す。まるで写真のワンシーンを見ているようでした。
　デザインの練習にも参考となる作品です。各ページに２〜３行しか文字が無いのですぐに読みきることが出来ますよ。

素直に面白かったです。子供たちの受けもサイコーでした。
オリビアの目線もユーモラスでイカしていたし、それに対する家族の受け方も、「そうそう、あるある」って、感じでよかったです。
花火も素敵でした。（ここだけ写真なんでっしょうか？すごく本物っぽいけど、イラストのような気もするし…、気になります）
出かける前のおしゃれ（口紅の厚塗り）したオリビアもよかったけど、私はオリビアのしまい忘れたバンドの道具ですっ転んだ母さんのシーンが一番お気に入りです。

オリビアの自信はどこから来るのでしょう。
一人でバンド演奏をしている音が、字体の工夫で想像できて最高です。
それにしても、素晴らしい才能です。

花火のシーンは、これまでのどたばたと違って、しっとりとしていい感じです。
この絵を見るだけでも、価値がある絵本です。

オリビアのお化粧している顔には娘共々大爆笑です。こんなかっこいいブタちゃんの絵本はないです。花火の絵も最高！夏に読んだらもっといいかもしれません。お部屋にも飾っておきたい1冊です。