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宮沢賢治の絵本 雪わたり」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 雪わたり 作:宮沢 賢治
絵:方緒 良
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1991年11月
ISBN:9784895881111
評価スコア 4.46
評価ランキング 11,070
みんなの声 総数 25
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  • 美しい絵本

    娘たちも11歳、8歳ともなると、自分で読みたい児童書を選び、自分で読むようになります。自然と絵本を読み聞かせることもなくなっていたのですが、久しぶりに寝る前の読み聞かせをしました。
    美しい絵本で、不思議な世界に引き込まれるような感覚で、寝る前にぴったりでした。
    11歳、8歳くらいだと、絵本の中の子供と同年代なので、ちょうど良い感じでした。
    幼い子には、少し難しいかと思います。
    大人にもおすすめの絵本です。

    投稿日:2018/02/14

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  • 幻燈会☆

    「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」四朗とかん子の歌がとても心地よく響きます。いつもは歩くことが出来ない野原の上にも雪がいっぱいにつもって、キラキラ光る。そこで狐の紺三郎と出会い友達になり、狐小学校の幻燈会に招待されます。
    絵本は白黒なのですが、雪の雰囲気や幻燈会がとても幻想的で素敵に描かれています。光の入る様子などもすごくキレイでうっとりします。

    狐は人をだまさない。四朗とかん子が紺三郎を信じてきびだんごを食べたことで、とても素晴らしい幻燈会になりました。

    3人の歌の掛け合いも面白いですし、子供も楽しめるお話だと思います。

    投稿日:2014/07/03

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  • ふんわりやわらかで幻想的な世界

    モノトーンで描かれたふんわりやわらかで幻想的な世界。リズムよい軽快な語り口とマッチして、すっぽりとその世界に覆われているような気分になりました。
    兄妹の姿も、狐の姿も、とっても可愛らしい。
    この作品の挿し絵は様々な濃さの鉛筆を使って、細かい線を幾重にも重ねていく描法だそうです。その気の遠くなるような作業の末に浮かび上がってくる風景は、一見の価値があると思います。

    投稿日:2014/07/02

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  • 空色の文字が映えていました

    この本、なぜか文章が横書きです。
    どうしてかしら?
    挿絵のせいかもしれませんが
    縦書き絵本に慣れてるとちょっと違和感ありますね。

    全体がモノクロで
    文字が空色
    とってもいい感じの色バランスです。
    ちょっと寒そうだけど、そこがまた「冬」って感じでステキ。

    四郎とかん子は雪の照り返しの中のシルエットになっていて
    服装も顔もよくわかりません。
    物語の後半になると、アップのシーンが多少出てきますが
    それでもぼんやりした感じ。
    そこがまたいい感じですね。

    逆にきつねは…
    好みがわかれそうです。
    かわいいけどぬいぐるみっぽいメルヘンなきつねで
    個人的には好みからズレているので、ちょっと残念でした★

    雪とか冬とか寒さなど
    空気感の表現力が素晴らしい作品ですので
    その部分を中心にご堪能いただくのがいいのではないかしらと思います。

    投稿日:2014/07/01

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  • 百聞は一見に如かず

    人間の兄妹ときつねの子の交友を描いた、とても愛らしいお話です。

    「きつねは人を騙す」という誤解を解くため子ぎつねの紺三郎は、雪の日に出会った人間の兄妹の四郎とかん子を、十一歳以下限定の幻燈会に招待します。

    …きつねの幻燈会、とてもいいアイデアですね。
    大人が言ったこと、学校で習ったことを鵜呑みにせず、自分たちで考え決めることができる。

    百聞は一見に如かず、ですね。

    新しい絆を作っていってほしい
    人間と動物の架け橋になってほしい
    それができるのは、純粋な心を持った子どもだけだから…

    人間と動物が仲良くありたいという、作者の想いが溢れた作品ですね。

    投稿日:2014/06/29

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  • 幻想的な絵が印象的

    宮沢賢治の文章と絵が絶妙にマッチした美しい絵本。以前に同じ「雪わたり」を読んだことがありましたが、絵でこんなにも世界観が変わるということが驚きでした。幻想的な絵に心奪われる絵本でした。後に残るこの余韻は、宮沢賢治の持つ力、そして絵の持つ力なんでしょうね。

    投稿日:2014/06/29

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  • 音で表す

    白と黒だけの絵が賢治の世界に引き込みます。題名は聞いたことがあったのですが、読んだのは初めてでした。キックトントンキックキックトントンという音がとっても気になります。聞いたことがない音なのに、どこかで聞いたことがあるような気もしてくる。その雰囲気や情景、様々な表情みたいなものを、賢治は音で表現しているのかもしれませんね。歌のようなフレーズでもあり、何かを唱えているような言葉にもきこえる。そうしていくうちに、不思議な世界にひきこまれ、もう私達は現実かどうかわからなくなっていくんです。子どもが自身の不思議な世界に浸って遊んでいる時に現実と偽物という境目はありません。どちらも真実なのでしょう。大人になって忘れてしまったそんな世界を体験させてくれるのが賢治の世界だなと今回しみじみ感じました。

    投稿日:2014/06/27

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  • 好きなお話

    子供のころに読んでから、宮沢賢治さんの作品の中でも好きなお話の一つでした。
    文章からだけでなく絵からも、真冬の空気が伝わってくるようですね。
    とても綺麗な絵です。
    「キックキック トントン」のリズムも、心地よく響きます。
    子供にしかできない、貴重な体験なのでしょう。
    少しうらやましくなりますね。

    投稿日:2014/06/27

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  • 少し早かったのですが、3歳3ヶ月の息子に図書館で借りてよみました。
    にほんごであそぼ、で「キックキックトントン キックキックトントン」という
    歌が好きだったので。

    四郎とかん子が、キツネと交流をもち、キツネの幻燈会に行く話。
    宮沢賢治さんの、凍った雪などの表現がとても綺麗です。
    きーんとした氷の感じを金属に例えたり、
    色を多用したり。
    そして、モノトーンのシンプルな絵もストーリーに合っています。
    いろいろな想像の幅を広げてくれるような絵。
    文字が抑えた水色なのも、イメージに合っています。

    まだ、集中してお話を全部聞くには、少し早かったよう。
    だけれど、びっくりしたことには
    幼稚園の帰り道、「堅雪かんこ、凍み雪しんこ♪」と歌っていました。
    心に残るフレーズのようです。
    これからも、まだ息子には意味が分からなくても、
    いい文章には一緒に触れていきたいと思いました。

    投稿日:2014/06/27

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  • 幻影のような不思議空間 受賞レビュー

    宮沢賢治の物語を絵にするとき、どのような絵がマッチするのだろうかと思うのです。
    いろいろな画家が描いていて、それぞれの世界を作っているのですが、方緒良さんの絵を見て、『雪わたり』はこれだと思いました。
    幻想のような物語は、現実感と遠いイリュージョンの世界です。
    方緒さんは、物語を絵の中に溶け込ませず、アウトフォーカスのモノクロの世界に四郎とかん子とキツネを遊ばせています。
    昔懐かしい幻燈の世界にぴったりだと思います。
    あまり絵本を描いている作家ではないようですが、この物語については、効果的に饒舌に宮沢賢治の物語を描いていると思います。
    ただ、これは読み聞かせするより、自分で味わう絵本のような気がしました。

    投稿日:2014/06/19

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