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新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

酒井駒子によるロングセラー絵本の新装版

  • かわいい

金のさかな」 みんなの声

金のさかな 作:アレキサンドル・プーシキン
絵:ワレーリー・ワシーリエフ
訳:松谷 さやか
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2003年
ISBN:9784039638205
評価スコア 4.41
評価ランキング 12,754
みんなの声 総数 16
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  • 欲は人を変えてしまう

    おじいさんが33年目にして初めて捕まえた金のさかな。
    金のさかながかなえてくれると言った願いは、人を幸福にしたのでしょうか?
    プーシキンの手になる強烈なブラックユーモアです。
    欲もなく金のさかなを海に放したおじいさん。
    おじいさんは最後までおじいさんでしたが、おばあさんはすっかり人が変ってしまいます。
    金のさかなを逃がしたことに腹を立てたのはおばあさんでした。
    新しい洗濯桶が欲しいと言ったおばあさんは、願いがかなうと欲望をどんどんエスカレートさせていきます。
    おじいさんに対する態度も変わって行き、おじいさんを人とも思わなくなります。
    「しょせん女心はこんなもの」とは言いませんが、歯車が狂うと人間は心も変ってしまうのでした。
    社会を考えると笑い飛ばすにはちょっと重いお話です。
    世の中には、長年連れ添った夫婦や親子が憎悪関係になって起こる悲惨な事件が実際にあるのですから。
    おばあさんの舞い上がった欲望に対して最後のまとめはみごとです。

    説教ではなく感じる絵本。
    おじいさんが金のさかなにお願いをするときの海の風景の変化が意味深長です。
    これは海の女王である金のさかなの心象風景ではないでしょうか。
    海は穏やかな方が良いと思います。

    投稿日:2011/02/02

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  • プーシキンを読みたくなって

    ロシアの文化に触れたくて、プーシキンを読んでみようと思った。こんな美しい絵本があったこと知らなかった。昔話を詩的に再話したとのことだが、欲張りなのはおばあさんは日本も同じかな…。欲張り度合いが強烈だけど、なにか憎めないという点面白いです。

    投稿日:2023/02/11

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  • 欲かいたらダメ

    素直で心優しいおじいさんと
    欲深いおばあさんのお話。

    この設定の昔話は、日本にもたくさんありますね。

    金のさかなを助けたおじいさんが、お礼をもらってこなかったことから
    おばあさんが、欲深く、無理難題をおしつけます。
    そのたびに、おじいさんは、自分でいさめることもなく
    子供の使いのように海に行き
    金のさかなにかなえてもらう・・。

    エスカレートするばあさんもばあさんだけど
    じいさんも、いいなりってどうなのよっっと・・。
    きっと、もともとの夫婦関係が破綻しかかってて
    じいさんは、尻に敷かれるどこじゃなく冷遇されてたんだろうなぁ・・。
    などと、想像が膨らむ・・。

    とてもスタンダードな昔話でした。

    投稿日:2021/02/03

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  • ロシアの民話

    段々と欲望がエスカレートしていくおばあさんですが、おばあさんが望んだとおりになっても、飽きてしまうとどんどん怒るのもひどくなっていくのが可愛そうに思いました。案外「もとのもくあみ」になっても、心が穏やかになったのかもしれないと思いました。読んでいた私がほっとしたのかもしれません。

    投稿日:2018/12/03

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  • 欲に溺れると

    人間とは、何と欲深いものか・・・
    この絵本のおばあさんの姿を、反面教師としたいと思ったのは、私だけではないでしょう。
    道徳的なお話ですが、海の描写など物語として読み応えがあり、堅苦しくは感じませんでした。
    あとがきによると、このお話は、ロシアでは国民的に広く親しまれているということです。

    投稿日:2013/09/04

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  • 息子への教訓?!

    望みを何でもかなえてくれる金の魚をゲットした無欲なおじいさんと、
    欲のとどまるところを知らない欲張りなおばあさんの物語。

    これでもかとばかりに次々に望みをかなえてもらう
    おばあさんですが、
    最後には元の生活に戻ってしまいます。

    欲張りすぎたんだね。。。

    次から次にオモチャを欲しがる4歳の息子ですが、
    感じるところがあったようで、
    この絵本を読み終わってしばらくは無言でした。

    そして、「絵がこわいから」という理由で、
    二度と読みませんでした。

    ちょっとは教訓になったみたい?

    投稿日:2011/06/19

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  • 4歳児には早いけれど

    • 土筆さん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子5歳、女の子3歳

    4歳と2歳の子供達に読みましたが、あまり手ごたえがありませんでした。まだちょっと難しいようです。
    でも小学生になったら興味を持ちそうなので、大切に保管しておきます。

    投稿日:2011/03/03

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  • 私も将来有望な強突張りばあさんかも

     絵本の楽しみは、ストーリーもありますが、素敵な絵に出会う事でもあります。
     この作品はまさに、絵の魅力にまず惹き付けられました。
     出会ってしまった!
     私好みの素敵な絵です。
     こんな絵で読みたいと思える作品でした。
     
     ロシアの民話だそうですが、おじいさんとおばあさんが出てくるとやはりロシアでも、おばあさんの方が性悪で強突張りなんですね。
     魚獲りをするおじいさんが、助けた金のさかな。
     「お礼をするから、望みを」と言われても、何も求めず海へ返してやるおじいさん。
     ここで「えっ、なにも?」って思った私は、十分将来有望な強突張りなおばあさんかも。

     家へ戻り、この話にいらだち注文をつけるおばあさん。
     おばあさんの言いなりで青い海へ戻り、金のさかなをおじいさんがを呼ぶと、さかなはおじいさん(おばあさん)の望みを叶えてあげます。
     望みが叶い喜ぶと思いきや、おばあさんの欲望は膨れていく一方。
     この強欲さに呆れる一方、おばあさんに従順過ぎるおじいさんにもイラッとします。

     畏れ多いものの力による恩恵を、慎み深く有り難く受け入れるどころか、その畏れ多いものに成り代わろうなんて人間の愚かさを戒める読みごたえのあるお話でした。

     息子は表紙絵をみて即手に取り、「面白い絵だな〜!」と読んでいました。
     読後「ヒドッ!このおばあさん酷過ぎ!」とため息を一つついていました。

    投稿日:2010/10/20

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  • おばあさん、すご過ぎ。

    • JOYさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳

     よくばりがエスカレートするおばあさんと、徐々に怒りを露にしていく海の様子が、「最後はどうなるのだろう?」と、読みたい気持ちをかき立てます。

     子どもの大好きな繰り返しと、しっかりと教訓のきいたあらすじに、とても読み応えがあり、さすが長く伝わってきた昔話!という骨太さを感じます。

     挿絵もゴッホのような力強いタッチで、個性的です。

     それにしても、欲の深さが際立つおばあさんと(もう独裁の域です!)、人がよく、言いなりのおじいさん。この二人はどうやって知り合い、結婚して、何十年もの間連れ添ってきたのだろう??と、話の本筋からそれた所で、想像力が働きます。こんなありえないキャラクター設定が、昔話のパワーの源なのかもしれませんね。

    投稿日:2010/10/11

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  • 結構深い人生観のお話

    2歳の息子が図書館で目を留め、借りてきて読みました。借りている間は何度も何度も読まされました。

    絵が鮮やかで味があって素敵です。日本の絵本にはない、ちょっとどぎつい感じですが、そこがまた魅力的です。息子も表紙の絵だけ見て本棚から取り出してきたので、絵に惹かれたのでしょう。

    心優しいおじいさんと、ちょっと欲張りなおばあさんと、海でおじいさんの網にかかった金の魚のお話です。何でも望みを叶えてくれるという金の魚の出現に、おばあさんはどんどん要求をエスカレートさせますが・・・。最後は今まで通りの生活に。

    そう、おじいさんとおばあさんはもともと「海の君主」だったのですよね。身近にあり過ぎて見えなくなってしまっている幸せに気付かせてくれる奥の深い昔話です。

    投稿日:2010/08/02

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