大好きな内田莉莎子さんの邦訳による「レーベデフ」の作品です。
これは岩波書店の「岩波子どもの本」という幼児向けの本で、1977年に第1版が発行されています。
表題の「うさぎとおんどりときつね」以外にも「きんのたまご」が収録されています。
のちに福音館から内田莉莎子さん自身の邦訳で「うさぎのいえ」という絵本を出されています。
わたしはこのおはなしが好きで寒い時期によく子どもたちの読み聞かせに使います。
誰かに会う度に自分の不運を嘆くうさぎ。出会った動物たちはみんなうさぎためにきつねを追い出そうとするけれど、どうしてもやり込められてしまいます。
この繰り返しのやり取りが声に出して読むととても面白んです。
福音館版とはまた少し違った「うさぎとおんどりときつね」、楽しく読むとこが出来ました。
何よりレーベデフ自身の挿絵が素晴らしいです。ロシア(ソ連)を代表するほんとに才能のある絵本作家さんだと思います。