はらぺこきつねはやせたひよこを太らせたから食べようと、
自分の家に連れて帰って一緒に生活することに・・・。
ひよこは、住処のないあひるややせたうさぎを、
きつねの家に連れてくる。
ひよこ達の言葉に、いい気持ちになって、
変わっていくきつねの心の流れが読み取れて嬉しくなる。
「やさしいお兄さん」
「やさしい親切なお兄さん」・・・と、
今まで誰にも言われた事のない言葉が、
きつねの心を、
本当に『優しくて親切なきつね』に変えていく様が、
ひよこ達の後をつけていく時、
木の陰から見ているきつねの視線から読み取れるように
絵の中にうまく描かれている。
「かみさまみたいなおにいさん」
と言われた時のきつねの表情が、心に残る。