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からすたろう」 みんなの声

からすたろう 文・絵:八島 太郎
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1979年05月
ISBN:9784039600400
評価スコア 4.77
評価ランキング 664
みんなの声 総数 52
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52件見つかりました

  • 心に響く1冊

    学校で「ちび」と呼ばれていた一人の男の子のお話です。
    みんなと同じようにできないということで、放っておかれたり、
    のけ者にされたり。。
    けれど、6年生になった時に出会った先生によって、「ちび」は
    救われるのです!

    時代背景がとても古いのと、いじめというものを実感したことの無い
    息子にとっては、内容的にはあまりピンとこなかったようですが、
    「ちび」が寂しい思いをしていることは伝わったようで、
    真剣な面持ちで最後まで聞き入ってくれました。

    からすの鳴き声を見事に模写できるようになった経緯や、
    どんなに辛くても休まずに学校へ通いつづけた「ちび」の気持ちが、
    涙を誘います。大人が読んでも心に響く一冊です。

    これは作者が子供の頃に体験した実話が基になっているようです。
    作者さんのことをネットで調べてみたところ、いろんな情報があって、
    びっくりしました。アメリカでは有名な方なんですね。
    日本で名が知られていないのは残念だなって思いました。
    こういう心に響く絵本はどんどん子供たちにも読んで欲しいと思います。

    投稿日:2008/08/06

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  • 小さい子にも読んであげよう

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    内容としては、「教育のあり方」や「いじめ」の問題につながるんだと思いますが、ふつうに5歳の息子にも読みました。
    ちびと言われていた男の子の学校での姿、先生との出会い、そして、先生によって引き出された男の子の才能。。。すべてをそのまま子どもたちに受け取ってもらいたいと思いました。
    本を読んだ後に、「いじめはよくないよね」などといったコトバは、不要だと思います。本からのメッセージで十分伝わっていると思いました。
    本を読んでいる途中に、やぶにらみや、うすのろ、とんまなどと、子どもが「何?」と質問してくる語句がありました。
    本を読み終えてから、辞書で調べて、意味を答えました。読んでいる途中で意味を答えると、お話が中断してしまうので、それは避けたかったためです。

    投稿日:2008/06/24

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  • 教育の真髄、ここにあり

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子11歳、女の子5歳

     真に子どもを知る人は、時代や場所にかかわらず存在したのだと確信させてもらった絵本です。さまざまな子どもを受け入れる教育体制は、移民政策や社会経済的な理由から米国のほうが日本よりたけているのでは……というイメージを抱いていたのです。また、子どもの人権が確立されていなかったその昔は虐げられていた子どもたちが多かったのでは……というような見方をしがちでした。
     ちょうど日本の卒業シーズンに当たることから、英語と日本語両方で息子に読み、(最近の傾向で?)最後はまた涙でした。大人は(特に親であれば)、これは涙なしでは読めない作品ですね。ちびやちびの家族のことを考えると、6年間の長い月日は涙にしかなりません。娘はわたしの涙をしげしげと眺めていました。昔の子どもたちは、学校を卒業すると多くは働きに出たのですね。人生の意味を、ここでも教えてもらいました。
     八島太郎さんの存在は、「ミス・サイゴン」公演で孫にあたる方(舞台女優の卵さん)が当地を訪れたときに初めて知りました。(十年ぐらい前のことですが。)戦前の政治体制に異を唱え渡米し正しいことを絵本に反映させた生き方は、真実を見る人の生き方に他ならないと思いました。

    投稿日:2005/04/12

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  • 子供たちにはどううつったのだろうか

    絵もお話の舞台もだいぶ昔ですが、現代にも通ずるものも多くあります。「ばかにしていい」「蔑んでいい」存在だと思われる子は、残念ながらクラスに、学年に一定数いた気がします。本当はそんな人間一人もいないのに。最後にからすたろうの学校のみんなもそれに気づけてよかったです。

    投稿日:2024/05/01

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  • とてもいいお話でした

    テレビで紹介されていたので、手にとりました。表紙やタイトル、作家名は聞いたことがあったけど、きちんと読んだことなかった絵本でした。グッときました。こんないいお話だったのですね。出てくる先生がとてもよいです。他の絵本も見てみます。

    投稿日:2023/08/29

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  • 考えさせられます

    クラスにいる、一風変わった少年。

    クラスのみんなの、彼に対する扱いは、心が苦しくなるところがありました。
    けれど、差し伸べてくれる手があり、彼の、彼だけの力が発揮されて、みんなの見る目が変わった時、お話の空気も変わります。

    それぞれの個性をどうやって引き出していくのか、その個性をどうやって認めるのか。
    いろいろと考えさせられるお話でした。

    投稿日:2020/04/19

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  • 一筋の光

    目立たず、みんなから「ダメなやつ」と思われているような子でも
    なにかきらりと光るものはある。

    かなり古い本なのに
    今まさに叫ばれているような、
    「ひとりひとりを大事にすること」が描かれていました。

    私自身も生徒・学生時代を通じて、いろんな先生と出会いました。
    中には、ずっと傷となるような言葉を投げた先生もいます。
    先生だって人間なのだから
    間違いもあるでしょう。
    でも、先生だからこそ、
    ひとりひとりの心の扱いに関する「取り組み方」について
    間違いがあってはいけないのではないかと思いました。

    投稿日:2019/05/17

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  • ジーンときました

    5歳の娘と一緒に読みました。
    娘よりも私の方がジーンときました。
    その子を色眼鏡で見ず、その子の本当に良いところを見つけて引き出していける先生。本当に素敵です。
    昔のお話なのでしょうが、ぜひ現代でもこのような先生がいらっしゃることを祈ります。

    投稿日:2017/03/27

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  • いつの時代も白か黒

    • もゆらさん
    • 50代
    • その他の方
    • 神奈川県

     作者やしまたろうの実話だとすれば、もう100年前のおはなしです。
    仲間はずれなのか、仲間はずしなのか、変人扱いなのか、個性発見なのか、
    ひとはさじ加減ひとつで、こんなに大きく評価が変わるものかと、
    作者の人生を重ねながら感じ入りました。
     ひとはひとりとして、同じひとはいないことを知っているのに、
    白か黒かを求めて群れようとする。ひとを尊ぶこころをいつどこで、
    計るようになったのでしょう。
     結末はハッピーエンドですが、問題提起の重さは、テラトン級です。

    投稿日:2014/12/14

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  • 教育とは

    レビューを書いていたような気になっていました
    久しぶりに
    じっくり読んで
    また、う〜ん
    と、考え込みます

    捉え方、視点をいろいろ
    考えます
    皆さんのレビューも
    とても参考になりました

    教育ーの原点
    師ーという存在
    出逢・めぐり合わせ・ご縁ーのすごさ

    いそべ先生に出逢わなかったら
    たろうは「チビ」のままだったのでは
    ないでしょうか
    たった1年で
    激変する様
    変わったのはたろうではなく
    周囲の人達の気持ちです

    本来の「教育」とは・・・

    考えさせられます
    秋頃の学習発表会の時期に
    小学校高学年に
    読み聞かせしたいと
    強く思いました

    投稿日:2014/04/01

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