ロアルド・ダールさんの作品でよく絵を担当されているブレイクさんの絵本です。
扉絵の次ページのブレイクさんのコメントに、素敵だなと思いました。
絵本の楽しさ満載です。
何でもできてしまう絵本の世界。
だから、こどもたちは絵本に夢中になるんでしょうね。
クルッピーとウカレッピーの二人の天使の明るくにぎやかなこと。
喧嘩のやりとりも可笑しい。
二人の好きなことの一つが絵を描くこと。
画材がゴミ箱から調達するあたりもなんか面白い。
絵が好きな子は、どんな紙にでもどんなペンでも時間を忘れて描くんでしょうね。
ムクムクと湧いてくるイマジネーションの世界で楽しんでいるのが伝わってきます。
コンクール出場をあきらめかけている路上画家のシド・バンキンさんに、二人が不思議なえんぴつプレゼント。
ここから、グーッと惹き付けられます。
空中に描かれる絵の楽しいこと。
時計台の上、高層ビルの上、老舗デパートの上、境界の尖塔の周りを旋回する様子も面白かった。
9歳当時、『チョコレート工場の秘密』・『こわいい動物』・『へそまがり昔ばなし』等ロアルド・ダールさんの作品を読みあさっていた息子は、ブレイクさんの絵に馴染みがあり、この絵本にもすぐ気づきました。
「僕、この人の絵が何かわかんないけど好きなんだよ。笑っちゃうんだよ」って読んでいました。
エンディングが、読者にお話しの続きの想像をを任せるあたりお洒落だなと思います。