とても素敵なお話だと思いました。
この作品を読み始めて最初に頭に浮かんできたのは、
ミヒャエル・エンデでした。
主人公のルウ子が、物語の種を食べてしまう幽霊を追いかけていくシーンは、時間泥棒を追いかけていく「モモ」に似ていましたし、
図書館から不思議な「雨ふる本屋(古本屋)」に来てしまったところは「ネバー エンデング ストーリー」を思い起こしました。
似ていますが、そっくりではありませんし、物語のイメージもしっかりできていて、とても読みやすい童話でした。
登場人物たちも個性的で、魅力にあふれていました。
本好きのお子さんなら、たまらなくなる内容だと思います。
イラストは、NHKの「みんなの歌」のイラストなども担当されている吉田尚令(ひさのり)さんで、お話のイメージにとても合っていました。
女の子が主人公なので、男の子にはとっつきにくいかもしれませんが、面白いので、機会があったら男女に関係なく読んでほしいなぁと、思います。
1人読みなら小学校中学年くらいから読めます。