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くわずにょうぼう」 みんなの声

くわずにょうぼう 再話:稲田 和子
絵:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1980年07月
ISBN:9784834007893
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 52
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52件見つかりました

  • 絵本に釘付け

    小学校のおはなしタイムで、1年生に読みました。
    怖いお話でしたので、みんな静かに絵本に釘付けでした。
    集中するのには、怖いお話って効くものなのだなあってしみじみ実感。
    赤羽末吉さんの絵も、物語の怖さにあっているしぶいタッチで
    いいなあと思います。妙に漫画っぽい軽い雰囲気より、断然この古めかしい
    感じの方がいいですよね。
    いい古典にどんどん触れて、物語の世界の楽しさを知ってもらいたい
    なあと思います。

    家でくわずにょうぼうの話をした時は、娘に「ママも本当は頭のところに
    口があるんだよ」と言って怖がらせたものですが(笑)、さすがに
    お友達みんなには(担任の先生も聴いていましたし)、そういう悪い
    冗談を言うのは控えました(言いたかったけど。笑)。

    投稿日:2013/06/20

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  • 菖蒲とヨモギ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子19歳、男の子17歳

    小学校のおはなし会で読みました。
    昔話再話の第一人者の稲田和子さんによる重厚な文章、
    重鎮の赤羽末吉さんの描く昔話の世界、
    子どもたちがグイグイ引きこまれて聞き入っていました。
    欲張り男が、山仕事に言った時に、「よく働き、飯を食わない女房がほしい」と言うと、
    なんとその通りの娘が現れたのです。
    ところが、米俵の減りの早さに気付いた欲張り男が、こっそり見張っていると、
    女房は、頭髪の中に大口のある鬼婆だったのです。
    かくして正体を見られた女房は、欲張り男を食ってやる、とばかりに、
    山の棲み家へ欲張り男を連れ去るのです。
    この、欲張り男の脱出作が絶妙です。
    鬼婆の弱点が、菖蒲とヨモギ、というのは、すごい展開です。
    やはり、薫風の菖蒲とヨモギの季節に読んであげたいですね。

    投稿日:2013/05/23

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  • 菖蒲が咲く5月。こわいお話が好きな子ども達と、ストーリーテリングで楽しみます。「ぴた ぴた ぴた」「じゃぎ じゃぎ じゃぎ じゃぎ」「ぴつっ ぴつっ ぴつっ ぴつっ」「ざくっ」「びゅう びゅう」「ぶーん ぶーん」といった擬音語が耳に心地よい。
    「とんとんむかしがあったそうだ。」で、現実から離れて、お話の世界にいざなう。無駄のない、簡潔な言葉で話は進んでいく。
    欲張り男が、出かけるふりをして、様子を見ていると...美しい女房の正体があらわになる。頭の口がざくっと出てきて、にぎりめしをみんな食ってしまう。そしてけたけた笑う。鬼婆だった、女房に桶に入れられ、山へと運ばれる絶体絶命の時。鬼婆の弱点である菖蒲とよもぎがでてくる。菖蒲湯は邪気を払うといわれているし、昔は葉を束ねて、5月5日の端午の節句に男の子の腰に差したそうだ。よもぎも体内の毒素を出す作用があるという。
    赤羽末吉さんの絵の鬼婆も恐くて、夜、誰もいない部屋で読んでいると、鬼婆が本当に出てきそうな気がしてくる。でもおはなしに出てくる、鬼婆や大男は、どこか抜けていたり、弱みがあったり。
    昔話には、山の魔物や、力を持った婆様が出てきて、子どもを助けてくれたり、食べてしまおうとする。昔は今より、自然と人間が近くて、人間は、自然に畏敬の念を持っていたんだろうな、と思います。
    現代っ子達をも、引きつけてしまう昔話。昔話って、力を持っているんですね。
    お話の最後の「とっぴんしゃん」という言葉も、大学生になった娘も、気に入った様子。
    このお話は語り口も軽快で、リズミカルにテンポよく進んでいくので、スーッと、人の心に入って行くんだと思います。
    でもこのお話、恐がりの私が、夜寝る前に枕元で話されたら、トイレにいけなくなってしまいそうですが。

    投稿日:2013/05/19

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  • こわいおにばば

    • おうさまさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子3歳、

    このお話を子どもが二歳のときに読んだ時は、ただただ怖いだけで、しばらく読んでいませんでした。三歳になって、怖いだけでなく、お話のおもしろさもわかるようになったからか、久しぶりに読んだら「もういっかい。もういっかい。」と何度も何度も読むことに。
    やっぱり昔話はいいですね。そしてそのよさを引き出しているのが、この本の語り口、そして絵のタッチ。
    鬼婆の頭から口がでてくるのには衝撃的。鬼婆の恐ろしいことなんの。こんなのに追いかけられたら大変だなあ。
    言葉の表現もおもしろく、ぴたぴたぴたぴたあとからついてきたり、じゃぎじゃぎじゃぎじゃぎ米をといだり、ぴつっぴつっぴつっぴつっとにぎりめしをにぎったり、と読んでいても楽しい表現ばかりです。
    いい日本昔話の絵本だと思います。
    怖いけれど、もういっかい。と何度も読みたくなる本です。

    投稿日:2012/09/27

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  • 小学校での読み聞かせ

    • 将軍亭琴音さん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子12歳、女の子10歳、女の子7歳、

    小学校での読み聞かせ会に持参しました。
    対象は高学年。この絵本の時には
    5年生が4,5人聞いてくれており、
    終わるころになると、6年生が20人弱ほど
    集まってくれていました。

    この日のテーマは「これってホラー?!な絵本」
    何冊かある「くわずにょうぼう」のうちで、
    これに決めたのは
    やはり赤羽末吉さんの絵です。とっても不気味。
    怖さ的にはまぁまぁといったところですが
    この前に読んだ本がとっても怖かったので
    まぁバランスが取れてたかな。

    所要時間約5分半
    元祖!日本のホラー!です。

    投稿日:2012/07/24

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  • 怖い昔話

    • 魔王さん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県

    家の本棚から3才の息子達が出してきて読んでほしいといったので読んだほんです。息子たちにはちょっと早いのではないかと思ったのですが面白いというか不思議というか怖いというかどう思ったか、毎日のように最近読んでいる絵本です。
    9才の娘も気に入って聞いているので結構幅広い年齢でも楽しめそうです。
    でも絵が赤羽末吉さんなのですがすごく怖いです。
    鬼婆が頭の口からオニギリを食べるところでは子供たちは本当にじっくり絵を見て興味深く見ておりました。

    怖がりのお子様には不向きです。
    妖怪とか化け物とか昔話が好きなお子様に是非どうぞ。

    投稿日:2012/01/11

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  • 昔話

    昔話の絵には、やっぱり赤羽末吉さんの絵に惹かれました。とても怖い迫力のある絵に魅了されました。欲張りな男にも非があり働かせるだけ働かせて飯を食べないのはけしからんと思います。鬼婆にもやっぱり子供たちを食わせたいと母親なんだと思いました。鬼婆の帰りを待つ子供たちが可哀そうになります。怖いお話ですが、ぐんぐん内容に惹かれて一気に読みたくて結末が気になった絵本です!

    投稿日:2011/07/01

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  • 端午の節句絵本です

    誰でも知っている日本の昔話が読みたくて、手に取りました。

    「よく働いて飯を食わない女房が欲しいもんだ」という欲張りな男の
    身の上に起きた怖〜いお話。

    そんな男のところに、なんと本当に飯を食わない美しい嫁がやってきます。
    「今に蔵に入りきらんくらい米がたまるぞ」と喜んでいた男でしたが・・・

    このお話の見所はなんといっても、美しい嫁が大量のにぎりめしを作り、
    鬼婆の姿となって頭のてっぺんにある大きな口で平らげるシーンですね。

    子どもの頃に読んだのですが、未だにはっきりと覚えているぐらい、
    印象深いシーンで、あらためて読んでみてもドキドキしますね。

    正体を見てしまった男に気付き、鬼婆は風呂桶に男を突っ込み、
    山に向かって走り出します。男にとっては、絶体絶命の大ピンチ!!

    子どもの頃に読んだ時には気付かなかったのですが、これって
    端午の節句絵本だったんですね。
    「菖蒲」と「ヨモギ」が男を助けてくれます。

    へえ〜、そういうことか〜。端午の節句の季節にあわせて、
    子どもに読み聞かせてみようと思います。

    投稿日:2011/02/03

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  • やっぱりこの怖さ!

    • ゆっきんぐさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子6歳、男の子4歳

    鬼ババは、鬼ババだから怖いに限る!と選びました。
    赤羽末吉の絵は、昔話の雰囲気がすごくいい!と私は好きですが、子供はちょっとかたまりますね(笑)

    自分が子供の頃に、おばあちゃんから聞いた昔話のイメージは、赤羽末吉の絵がそのまんまなんです。
    決してカラフルではなく、夕方っぽい雰囲気? 手足が妙に細かったり、なんだか怖い。

    くわずにょうぼう は、話の内容も結構怖いので、Wの恐怖で息子の顔は曇りっぱなしでした。

    でも、「欲張ると、ろくなことないね」と笑いました。

    日本の昔話は、絵本も長くて、絵も暗め。なかなか手が出ませんが、意外と子供の興味はひくんですよね。
    幼稚園の読み聞かせでも、年少さんもじっと聞き入ってる事がおおいですよ〜。 よほどの怖がりサンでなければオススメします。

    投稿日:2011/01/09

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  • 怖いですね〜

    その昔、年の離れた弟が持っていて、よく読んでやって絵本です。懐かしくて図書館で借りてきました。

    弟に読んでやっていたころは私はそこそこ大きい子供でしたので、「へ〜、小さな子ってこういうの、信じるんだ〜」くらいに思っていたのですが、今見ると、結構怖くて、はらはらさせられる話ですね。私自身、もっと小さい時に読んでいればよかったのかも。

    息子は頭から口が見えている絵を見て、ぎょっとしていました。「こわ〜い」と途中から聞いていませんでした。

    少し前に、ロシアの昔話の『マーシャと白い鳥』という絵本を読んだのですが、一生懸命逃げ帰る時にあちこちで身を守ってもらうところがよく似ています。どこの国にもあるお話のパターンなんでしょうかね。

    普段外国の絵本の翻訳ばかり読んでいるので、こんな日本の絵本ももっと読もうと思いました。

    投稿日:2010/08/19

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