話題
たべもののまちABCity

たべもののまちABCity(小学館集英社プロダクション)

A〜Zのたべものでできた世界で一番おいしそうな街。おいしくてかわいい、ふしぎな街を一緒に探検しよう!

  • かわいい
  • 学べる
  • 全ページ
  • ためしよみ

赤い蝋燭と人魚」 みんなの声

赤い蝋燭と人魚 作:小川 未明
絵:酒井 駒子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2002年01月
ISBN:9784039651006
評価スコア 4.78
評価ランキング 528
みんなの声 総数 31
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

31件見つかりました

  • 静かにしみこんできます

    カバーの赤い色は、娘が最後のろうそくに塗った色でしょうか。深いくて悲しげな赤です。
    深い黒をベースにした絵は、とても美しくてはかなげな感じがします。娘のしあわせな時は、ろうそくのようにはかないものでした。

    ていねいな言葉づかいの文章が、静かに胸にしみこんできます。娘の悲しみや恨みが、いたいほどわかりました。
    けれど、この老夫婦の気持ちも理解できます。私だって、もしかしたらこの老夫婦のようなことをしてしまうかもしれません。

    投稿日:2008/01/21

    参考になりました
    感謝
    0
  • 昔の心象をそのままに

    むか〜しに微かに読んだ記憶の残っている「赤い蝋燭と人魚」。
    山の上。暗い部屋。夜の海・・・そんな映像だけが心に残っていました。
    酒井さんの手により絵本になっていると聞き、久々に読むことになりましたが、
    自分の記憶に残っている映像の雰囲気をそのまま描き起こしたようでした。

    ただ、昔は『怖い話』と思っていましたが
    この挿絵と出会っていたら『悲しい話』に印象が変わっていたかも。
    読んだ年齢が違いますから、断定はできませんけどね。

    投稿日:2007/09/25

    参考になりました
    感謝
    0
  • 酒井駒子さんの絵に惹かれて

    酒井駒子さんの絵が好きなので子供抜きで一人で読んでみました。悲しいお話でした。日本昔話とかでも大概おじいさんとおばあさんが出てきても良い人が多く、(隣のおじいさん・おばあさんとかは別として)途中から裏切るようなお話は初めて読んだので衝撃でした。親は子供のために離れ離れになる決心をしたのですがやはり親子は別れて暮らすのは良いことではないと改めて教えてくれます。

    投稿日:2007/05/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • せつなさ

    • うららさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    大好きな大好きな酒井駒子さんの挿絵です。
    お話は、昔話のような、民話のような感じ。

    北に住む人魚はひとり海に漂うのに寂しさを感じ
    生まれてくる子はそうならないように、と
    情に厚い、やさしいとされる人間に育ててもらうべく陸で子を産みました。
    お宮のふもとで蝋燭屋を営む老夫婦がその子を見つけて育てることに・・・

    人魚とは、どんなお話でも人間にあこがれるのだなぁ
    憧れとは切ないものだなぁ、と感じました。

    お話の切なさと、酒井駒子さんが描く人魚の少女の美しさがあいまって
    素敵な世界を作り出しています。

    投稿日:2006/10/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • 美しい日本語

    失われつつある古い日本語と絵がよく合っていて、とても美しい一冊です。小川未明さんの他の童話も読んでみたくなりました。

    一児の母となった私が何よりも考えたのは、人魚の母の気持ちだった。もし子どもができる前に読んでいたら、きっと人魚の娘の気持ちを考えたと思う。もっと早くに―小学生の頃に―出合っていたら、また違った気持ちになったかもしれない。
    もっと早くに出会いたかったと思う。

    投稿日:2006/07/10

    参考になりました
    感謝
    0
  • わすれられない

    これは忘れられない童話です。

    読んでもらったのは小学校低学年の時。

     ある女の人魚は人間の世界にあこがれを持っていました。
    明るく美しく情に厚い世界。きっと動物の世界とは違う。
    自分の子供にはいい世界で生きて欲しい。
    そうして人魚は、産み落とした女の子を陸地に置きます。
    心優しい人間が育ててくれるに違いないと願って。

    望みは叶えられたかに見えました。女の子はろうそく屋の老夫婦に育てられます。ただの白いろうそくを売っていたのですが、成長した女の子は絵心があり赤い絵の具で絵付けをはじめます。
    それが大評判になったのはよかったのですが、、、。

     目先の欲にとらわれてしまうおじいさんとおばあさん。
    「どうして?」と子供心に驚き、悲しみました。
    裏切られた人魚の悲哀は、本当に胸を刺すようです。

    そして悲しいラスト。

    人間の愚かさを描いた作品ですが、小川未明の叙情あふれる文章が美しいです。
    日本でしか生まれえなかった名作だと思います。

    この色彩感覚もすばらしいです。日本的ですよね。

    現在の絵本は、私が読んでもらった物とは違いますがどちらもこの世界観をよく表現していると思います。

    受け継がれてきた名作に触れてみてください。

    投稿日:2006/05/13

    参考になりました
    感謝
    0
  • お金

    • もぞもぞさん
    • 30代
    • ママ
    • その他
    • 女の子3歳、女の子0歳

    この作者の童話集は持っていましたが、絵本になっていることを知らなくて購入してみました。
    絵の力はすごいです。
    うまく言えませんが、お話のくぎり、ページを変えるところがまさに適切で、この美しくて悲しいおはなしを更に深みを与えています。北の暗い海、寒い深海にじっと息をひそめるように暮らす人魚の様子が伝わって来て、寒いような怖いような感じを受けます。
    人魚の赤ちゃんがあまりにかわいくてうっとりです。
    この本は子どもには何歳頃にあたえたらいいのでしょうか。

    お金。
    たくさん積まれ、何年もの絆をあっさりと忘れてしまうのです。老夫婦は薄情なのでしょうか。お金にまけた、というところが何より悲しいです。

    主人の友人(日本人ではない)には何人もアジアから養子を迎えている人がいます。第二子不妊や全く子どもがもてないなど、理由はさまざまですが、どの家族をみても、新しい家族を自分の子どもと同じように自慢に思って、自分が生んでいないことなんかまるで忘れているように感じられるほどかわいがっています。この老夫婦は最後までこの人魚を我が子とは思えなかったのでしょうね。

    投稿日:2006/05/11

    参考になりました
    感謝
    0
  • ある種の美しさ

    ある種の美しさは、怖さや、悲しさをともなうかもしれません。

    酒井さんの絵は、その美しさを見事に表現していると思います。

    絵と言葉による絵本ならではの表現方法が活きています。

    投稿日:2006/02/27

    参考になりました
    感謝
    0
  • 友人の誕生日プレゼントにしました。

    • ガリさん
    • 10代以下
    • その他の方
    • 千葉県

    1ページ目から完全に引き込まれてしまった。悲しいお話だけれど綺麗で素晴らしい作品。

    投稿日:2004/06/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • 日本の昔話の傑作です!

    • まりん♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子11歳

    私自身が子どもの頃、読んでとても印象に残っていた本でした。
    自分の娘は幸せになって欲しいと思う母の愛。
    裏切られたことへの復讐。
    内容はとっても怖いんですが、忘れられない1冊でした。
    今回のこの絵本は絵が美しく、恐ろしさより、せつなさが伝わってきます。
    美しいお話です。

    投稿日:2003/11/14

    参考になりました
    感謝
    0

31件見つかりました

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

からすのパンやさん / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / あさえとちいさいいもうと / かいじゅうたちのいるところ / おこだでませんように

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



2025年 今、読んでほしい!この絵本・児童書14選 レビューコンテスト

みんなの声(31人)

絵本の評価(4.78)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット