のねずみのグリとグラがリュックを背負って二人仲良く歩いていく…。そんな場面からはじまるこのお話。大人の感覚でいくと、動物の擬人的な描写自体に違和感を感じる。『子供だったらこういうのもありなのかな?』と疑問を持ちながら子供に読んで聞かせる。読んでいくうちに、のねずみに限らず色んな森の動物たちが集まってきて、道端で見つけた卵を材料にして野原でカステラを作る。動物の種類を超えて、色んな障害を乗り越え、みんなで仕事を成し遂げた成果がどんなに素晴らしいかと言うことを、のねずみのかわいいグリとグラが子供たちに子供たちの観点で教えてくれている。現実的なさめた大人たちには出来ない技をグリとグラはさらりとやってのけてくれるんだなぁ。親子で楽しめるシリーズ本だと思います。