「じごく」の物語だから、怖がりの娘にはどうかなあ?
それに、関西弁だしなあ(関西弁の楽しさを伝えるのが
私の読み方ではなかなか難しくて)と、思いながら読ん
だのですが、心配することは全くありませんでした。
もう大喜び。
何度も何度も読まされました。
落語の力ってすごいんだなあ。
語ることによって(落語も関西弁も)素人の私でも
楽しさを伝えることができるのだなあって感動して
しまいました。いつか、本物の落語を娘と一緒に聴きに
いきたいなあ。
田島さんの描く挿絵がこれまたいいんです。
鬼達が怖いんだけど、怖くない(笑)。強烈なんだけど
おもしろい。
そうべえは、ひょうひょうとした表情ですし。
そうべえ達と一緒ならば、こんな地獄ならばちょっと
行ってみたいなあとまで思ってしまいます。
必ず生き返ること限定でね(笑)。
「そうべえ達も、いまごろきっと、生きかえったはるわ」
なんて言ってみたい。
地獄というものがどういうところか知らなかった娘も
楽しく知ることができてよかったです。
楽しく何度も読んでいたのですが、夜眠る時に、「今の
ままだったら地獄には行かないよね?大丈夫だよね?」とか
「遊んでいる時に冗談言ってふざけるのは、ウソついたこと
にはならないよね?えんまさんに舌ぬかれないよね?」と
訊いてきました。ちょっとは心配になるのね(笑)。