原っぱに遊びに行った女の子。「あそびましょ」と話しかけてもみんな逃げてしまいます。バッタもカメもカエルもリスも・・・ 女の子が一人ぼっちで座っていると、みんなが次々と戻ってきます。もう誰も逃げません。「わたしは いま、とっても うれしいの」「みんなが わたしとあそんでくれるんですもの。」
「あそぼう」と手を伸ばしたのに逃げられてしまった時の心情。次々と戻ってくる動物たちを歓迎しながらも手を差し伸べない感情。無言のまま動物たちとの交流を楽しむ想い。いろいろな心が混じり合った作品です。
時間がゆっくり静かに動いていくのがとても印象的。後ろから光を与えているお日様はとても暖かで優しくて心強い。私もこんな風に子供たちを見守っていきたいと思いました。