びっくりでした。
今まで読んできた「おおきなかぶ」と全く趣が違ったのです。
力をあわせてかぶを抜く場面でする足し算は
仲間が増えるたびに繰り返され
読み聞かせ会などではいくつの力でかぶを抜くのか計算して
言い当てようとする子どもが出てきたりして盛り上がりそうです。
最後はみんなで 抜いたかぶで作ったシチューを食べます。
「かたむきかけた家に住んでいるおじいさんとおばあさん」
ということが強調されているようでしたが
あっけらかんとした文章と 可愛く描かれたキャラクターの為なのか
暮らしを楽しんでいるという風にしか見えなくて
貧しさ=不幸せという雰囲気は全くありませんでした。
家族や近所の人たちと協力して農業を営み
そして仲間と収穫の喜びを分かちあう。
貧しくとも 楽しく暮らそうじゃないか。
この民話は 古い時代のロシアの農民の
こんな気持ちから生まれたのかな…なんて想像させられる絵本でした。