はつなめって何だろう?と思って手に取ったのですが、あまりにも素敵なお話に心がすーと温かくなりました。
秋の日に、ぶどうを食べていたリスさん。でもクマさんは食べるのではなく、手にぶどうの汁をすりこんでいます。
何でだろう?と思っていると、「こうして木の実やブドウの汁を手にすり込んでおくと、冬眠から覚めた時にその手をペロッとなめると美味しいんだよ」と教わったリスさん。
春になって少し早く目覚めてしまったリスさんは、眠っているクマさんのおててを舐めにいくと・・・
りすさんの表情がとっても可愛くて、ついついこちらもその味を想像しちゃいます。
この「はつなめ」という言葉は浜田廣介さんの創作した言葉らしいですが、本当にその表現がぴったりの絵本でした。
いもとさんのフワフワとした優しい挿絵がまたその可愛らしい世界にぴったり♪
心がほわっとする絵本でした。