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だいじょうぶだよ、ゾウさん」 みんなの声

だいじょうぶだよ、ゾウさん 作:ローレンス・ブルギニョン
絵:ヴァレリー・ダール
訳:柳田邦男
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年11月
ISBN:9784894234383
評価スコア 4.79
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みんなの声 総数 65
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65件見つかりました

  • だいじょうぶだよ

    • マキにゃんさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子8歳、女の子5歳

    絵本というのは、そのときどきの自分の気持ちが投影されていると感じることがあります。
    これはまさにそう感じる一冊。

    息子がこの本を読み終えて一番に言った言葉は「ネズミさんもいっしょに行ったらいいやん。」でした。ほんと、そうできたらいいのにね。

    息子と娘も、このネズミさんのように、心もしっかり成長しますように。自分のことより、人の幸せを考えられる大人になりますように。心からそう願わずにはいられません。
    私も、子どもがそっと手を離すそのときまで、このゾウさんのように、一番近くで見守っていけたらなと思います。そのときまで、このゾウさんとネズミさんのように、いつもわらってたのしいときをすごせたら、とても幸せです。

    それ思うと同時に、ゾウさんは、ネズミさんに迷惑を掛ける前に、ゾウの国へ行きたかったのかなとも思いました。
    今の世の中、医学が進歩し、人間の寿命が飛躍的に伸びています。でも、目も悪くなり、痴呆もはいってしまって、日々を楽しめないまま、施設で暮らしている義祖母を見ていると、また、その義祖母の介護をしている義母を見ていると、あまり幸せだとは思えません。いたずらに生を伸ばすことが、本当の幸せだとは言えない。
    読み終えた後、ただ単純に感動したとは言えない複雑な心境でした。
    でも、ところどころで、ゾウさんとネズミさんを見ていた黄色いトリさんが、ネズミさんと何だかお互い恥ずかしそうに出会うラストシーンには、心が温かくなりました。

    投稿日:2016/12/01

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  • 誰を思い浮かべるのかな・・・

    • ランロンさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子12歳、男の子9歳、女の子5歳

    「こわがらないで。もう、がんじょうになってるから!」
    このネズミの言葉・・・ゾウはどんな思いで受けっとったのだろう・・・。
    「こわくなんかないよ。だいじょうぶ、あんしんしてわたれるさ!」
    ゾウの答えた言葉。
    この言葉を子供達に読み聞かせる時に、どんな風に読めば良いのか考えてしまいました。
    死へと向かうゾウの発する言葉なんだから、きっと、ゆっくり、ぼそぼそとつぶやくように・・・と、思う所もありましたが、「!」が付いているではないですか・・・。
    力強さも感じられる声だったのではないでしょうか。
    それが伝わる様に、子供達へ読み聞かせをしてあげないと、死への思いが「恐いもの」「悲しいもの」「ツライもの」としかとらえられないのではないでしょうか。
    死にゆく者を送る側と死にゆく者。
    このどちらにもなり得る人生。
    大人として読んで感じる感情。
    子供が受け取る感情。
    それぞれ違ったものが有るのは人生の年月の差であり、人生の経験の差。
    でも、どんな年代であっても「死」と言うものを考えないといけなくなった時に、きっと心の手助けをしてくれる本だと思います。
    『やさしいえみをうかべました。』
    ネズミがゾウを見送った後の表情。
    そうなりたいです。そんな表情を死にゆく者へ向けて上げたいです。
    一番不安なのは死にゆく者なはずだから。
    そして、死にゆく者が願う事は、残してしまった者が、幸せで、力強く生きて行って欲しいと言う事だろう・・・
    「きみが、きっと手だすけをしてくれるとおもってたよ」
    この言葉に、その思いを感じました。

    この本の最後の見開きの絵。
    この絵にとても大きな未来を感じました。
    ここには、もうゾウの森も、つりばしも描かれていません。
    次の未来へと進んでいるんだな・・・
    そう思わずにはいられなくなり、涙も出てしまいました。

    ずっとずっと、大切にしたいと思える絵本になりました。

    投稿日:2016/11/30

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  • つながれていく命のお話

    • MKNさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子3歳、男の子1歳

    子どもの頃、死ぬことが怖くて仕方なった。
    交通事故で近所の子が亡くなった時も、高校の同級生が亡くなった時も、悲しくて怖くて仕方なかった。
    そして、30を過ぎた今でも、やはり死ぬのは怖い。
    しかし反面、年を重ねるうちに、不思議とその恐怖が小さくなってきたように感じる。
    もちろん子どもたちもまだ小さいし、現世に未練はたっぷりあるから、まだまだ元気でいたい。
    けれども一方で、「今、死んだら、それも運命かな」と、自分の死と向き合えるようになってきた部分もある。

    ゾウは長い人生で、親や友達など、たくさんの愛する者たちを見送ってきただろう。もしかすると、ゾウも最初はネズミのように死を恐れ、誰かの足にすがりついたかもしれない。
    しかし、その中でゾウも「死は恐れる物ではない。自然な事だ」と少しずつ向き合えるようになったのだ。
    だから、「いっちゃいやだ」と恐れるネズミに何も言わなかった。諭しも怒りもせず、ただ普段通り楽しく過ごし、ネズミの成長を待ったのだ。

    ネズミが吊り橋の修理ができたと告げると、ゾウは「きみが、きっと手だすけしてくれると思っていたよ」と言った。
    ここに至るまで長い月日が流れ、ゾウは目が見えなくなり、物忘れするようになり、せきが出たりするようになった。口にはしないけれど、きっと体はボロボロだったに違いない。
    それでも何も言わず、じっと待っていられたのは、ゾウがネズミを心から信じていたからだろう。
    その揺るぎない信頼に、ネズミは見事に応えたのだ。

    何れ、ネズミも「ネズミの国」に旅立つときがくるだろう。その時には、きっとネズミを愛する誰かが、旅立ちを見送ってくれるに違いない。そうやって、命はつながれていくのだ。

    投稿日:2016/11/29

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  • 人生の節目を感じた絵本

    ゾウはネズミの世話をきちんとし、本当にネズミのことをかわいがっていて、まるで親子に見えました。ずっと一緒にいられたらいいのに、と思っていても、そういうわけにはいかない途中からの人生の節目を感じた絵本でした。少し現実も入っています。ネズミがゾウの幸せのために成長し、壊れていた橋を直し、ゾウを橋の向こうの世界に行かせた場面に感動しました。

    投稿日:2016/11/29

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  • 年老いたゾウと、幼いネズミは、いつも一緒にでかける仲良しコンビ。
    ある日、水浴びの帰り道にいつもと違う道を行くゾウを、幼いネズミは不思議に思います。
    道の先には、年をとったり、おもい病気にかかると行かなければならない国がありました。ところが、そこにかかるつり橋が壊れていて、ゾウは先に進めません。つり橋を直してあげるけど、戻ってくる約束をしてほしい――そういうネズミの言葉に、ゾウは首をたてにふることもせず、また、橋を渡ることもしませんでした。
    それからしばらく経ち、ゾウの体は次第に衰えていきます。もう前のような暮らしはできないことを悟ったネズミは、ゾウのために、橋を直す決心をして・・・・・・。

    避けられない「老い」や「死」を受け入れる強さを身につける過程が、丁寧に描かれている。読み進めながら、命は限りあるものという、当然だけれど日頃忘れがちな事実にあらためて心を揺さぶられた。
    「死」=「怖いもの」「不幸」ではないということを、大人にも子どもにも、優しく、温かく伝えてくれる作品だ。

    投稿日:2016/11/30

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  • 愛するということ

    父が死んだのは上の子が三歳のとき。だからもう十四年も前のこと。
    いまだに後悔しているのは、病んだ父を受け入れてあげられなかったことです。
    まだ五十代なかばだったし。私は二人の娘の子育てに必死だったし。なんでガンなんかに、って。理不尽だとばかり思って、その理不尽さを受け入れられなかった。どんどん痩せていく、どんどん病人の顔つきを深くしていく父を受け入れられなかった。父のそばにいたけど、父を見ているのがひたすらつらかった。
    そしてわずか一年の闘病で父は逝ってしまいました。
    この絵本で一番美しいのは、ネズミがゾウの死を受け入れて、ゾウが「あちら側」に行く手伝いをすることを決意したシーンだと思う。ネズミの顔の、なんともさっぱりした、しかも穏やかないい表情。
    愛する人の死を悲しまないのは無理だけど、残された生の時間をいとおしむことに全力を注ぐこと。
    それができることこそが、「人を愛する」ことなのかも知れない、と。
    まだまだ自分のことしか考えられない私なのですが。

    投稿日:2016/11/30

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  • 大切な誰かの幸せを願う絵本

    ゾウの死期が近づいていることを受け入れられない幼いネズミ。
    やがて成長し、ゾウにとっての幸せを考えるようになります。
    お別れの時のネズミの表情に、思わず私の涙が息子の頭にポタリ。
    どうしたの?という顔で私を見上げる息子。
    ぎゅっと抱きしめました。
    『だいじょうぶだよ』
    息子の未来はこの言葉通り安心できる世の中であってほしいと思いました。

    投稿日:2016/11/28

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  • 大人にすすめたい。

    何年か前に読んだことがあり、子どもが小学生になったころに読み聞かせたいと手に取りました。今のところ、2歳の子どもはゾウさんとネズミさんが可愛いという印象を持っているようです。ネズミさんが死を温かく受け入れることができるようになったのはなぜなのか、なぜ優しいだけでは難しいのか、また、死を温かく受け入れることを意識している人が現実に自分の周りにいるのか、自分は死とどう向き合うのか、考えさせられます。

    投稿日:2016/11/28

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  • 死へ向かおうとするゾウさん、それを全く判らないネズミ

    死への旅立ちを自覚するゾウさん、それを判らずに、一生懸命支えるネズミ、全く違う立場の両者が、ひとつの目的に向かって動き出す、非常に悲しいお話でした。涙が止まりませんが、子供にどの部分を強調して伝えようか戸惑います。

    投稿日:2016/11/19

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  • ゾウにとっては、自分の気持ちの準備だけではダメだったのですね。
    ネズミの心のことも、とてもとても大事だったのです。
    だから、ネズミがサヨナラを受け入れられる時まで、ゾウは待ちました。決して急かすことなく。

    そしてネズミもまた、ゾウのことがとても大事でした。
    サヨナラを受け入れることは、ゾウを思う気持ちがなくてはできないことでした。

    ネズミが言った「だいじょうぶ」というのは、ゾウに向けて言葉でしたが、ネズミ自身へと向けた言葉でもありますね。

    しんと静かな、そしてあたたかな、良い話だと思いました。心に残ります。

    投稿日:2016/11/07

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