コラージュ絵本を代表する作家のエリックカール。
日本には一茶の「名月をとってくれろと泣く子かな」という俳句があるが、子どもに月をとりたい、さわりたいと言われた親は多い?この絵本で娘のリクエストに応えようと頑張るパパの姿に共感するお父さんもまた多いのではないだろうか。ほぼ全ページの背景になっている幅広い平筆の筆跡を生かした夜空の表現が効果的だ。途中に何カ所もある画面が広がる仕掛けも良い。
パパが読む場合にはパパの気持ちを前面に出してアドリブを加えて読んでみたい。
ところで…パパが小さくなった月を娘のモニカに手渡すエピソードはもしかすると作者の実体験ではと推測するのだが、それはまた別な話…