『こびとづかん』の作者でもあるなばたとしたかさんの作品が、他にもあると絵本ナビで知った私。
娘に教えてあげると、学校の図書室で借りてきました。
なんでも予約しないと手に入らなかったそう。
やっぱり子供に人気があるんだなぁと感心させられました。
ページを開くと『こびとづかん』同様そのキャラクターの濃厚さに圧倒されましたが、読み始めるとどんどんいーとんの世界に引き込まれていきました。
お手伝いからの帰り、こぶた(?)のいーとんがペットのプイドルと歩いていると、怪しげなおじさんに出会います。
「なんでも欲しいものが木になる種『カナイダネ』はいらないかな。願いがかなう代わりに、君の一番大切なものがなくなるけど、それでもいいかい?」
いーとんは喜んでその種をもらい、ケーキがたくさんなる木をお願いします。
でも、一緒にいたはずのプイドルがいなくなって…?
絵本はそれほど厚くないのに内容はぎっしりで、まさに大冒険と呼ぶにふさわしいお話でした。
いつも身近にいるからこそ気がつけなかった一番大切なもの。
それに気づいた時いーとんは、大切なものを取りもどすため危険な冒険の旅に出るのです。
ラストではほろりとさせられるシーンも。
読んで納得の冒険活劇でした。
脇役として一瞬しか登場しなかったキャラクター達も、個性たっぷり。
また違うお話の主人公として登場してくれないかなぁ。
個人的には、オバァーニーさんの若い頃のお話なんて読んでみたいですね。