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ぷっくり ぽっこり(偕成社)

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不思議の国のアリス」 9歳のお子さんに読んだ みんなの声

不思議の国のアリス 作:ルイス・キャロル
絵:ロバート・イングペン
訳:杉田 七重
出版社:西村書店 西村書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2015年10月10日
ISBN:9784890139644
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,388
みんなの声 総数 26
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9歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 訳者のセンス、キラリ 受賞レビュー

    • ドラさん
    • 50代
    • ママ
    • 長野県
    • 男の子9歳

     就学前ほど多くはありませんが、今でも小学3年生の息子と一緒に本を読むことがあります。息子は成長するにしたがって、絵本から幼年童話へと移り、最近ではかなり長い物語を好むようになってきました。本のページ数が増えるにしたがって、逆に挿絵は小さくなり数が減っていくものですが、この「不思議の国のアリス」は、この法則には当てはまりません。ページをめくるたびに、アリスを初め三月ウサギ、チェシャーネコなどのユニークなキャラクターが飛び出してきます。しかも、全てがカラーで細部にわたって丁寧に描かれています。私にとっては随分と昔に読んだきりで、記憶があいまいになっていましたが、「こんなキャラクターもいたなあ」と懐かしく思い出されました。もちろん初対面の息子は次々と現れる彼らを興味津々で覗き込みます。いくつになってもお話と一緒に絵を楽しむことができるのは嬉しいもの、そんな楽しみを存分に味わえる贅沢な1冊になっています。

     そして、アリス作品の特徴のひとつにあげられるのがナンセンスな言葉遊びです。けれど、150年も昔に書かれた外国の話ですから、書かれた国や時代背景を知らない者にとっては、そのままでは面白さが伝わらないこともあるだろうと思います。ですから、物語の魅力を満喫するために訳文の持つ力は大きいのではないでしょうか。特に私のような原文を読める英語力がない読者にとっては、訳された文章だけが頼りです。この本の紹介文に「読みやすい新訳」とあったとおり、今の日本人の感覚に合っていて、翻訳ものであることを意識せずに楽しめました。

     中でも訳の面白さで気に入ったのが「ウミガメフーミの身の上話」の章です。フーミという名前のウミガメだろうと思わせておいて、実は「ウミガメ風味」だという、すでにタイトルからしてひねりがきいています。そして年寄りのウミガメ先生は、教壇に立つのがお仕事だから「タツノオトシゴ」と呼ばれていて、算数では足し算、引き算から始まって爺算、婆算までも習います。授業時間が毎日引かれていくのは、先生の寒すぎるジョークにみんなが引いてしまうからなどといった具合です。息子と二人で大笑いしながら読みました。訳者の方は英語や英語圏の文化に詳しいのはもちろんなのでしょうが、それを全く異なる国の言葉にぴったりと当てはめてしまうセンスの良さも抜群だと思います。

     息子からはすでに続編「鏡の国のアリス」をリクエストされていますので、こちらも大いに期待して読みたいと思っています。

    投稿日:2016/02/09

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    1
  • 私が初めて『不思議の国のアリス』を読んだのは、確か高校生の頃。
    それまでは、ディズニーのアニメでしか知らなかったアリスの世界。
    原作を読んで、次々に展開されるナンセンスな世界に新鮮な衝撃を受けたのを覚えています。

    あれからどれくらい時が流れたでしょう。

    私は再び、
    アリスと一緒にウサギ穴に落ちちゃいました!
    しかも今回はなんと・・・わが子まで道連れに!

    絵本ナビでこの新訳の「不思議の国のアリス」を見た瞬間、
    懐かしい題名と、私が読んだ本とは全然違うアリスの絵に惹かれ
    自分の読書用にと図書館から借りて来ました。

    一人で読んでいると、隣からぐぐっと子どもが覗きこみ
    「何読んでるの?何読んでるの?」と。

    9歳のうちの子にはまだこのナンセンスな面白さは理解できないのでは?と思いつつ、
    とりあえず一緒に読んでみることにしました。
    すると。
    わからないところはわからないけれど、
    わかる部分はやっぱりとても面白いらしく
    気に入った文章は、クスクス笑いながら何度も読み返したりするので
    なかなか次のページに進めません。
    私は早く先が読みたいのにー!(笑)

    でも、こんな楽しみ方も「あり」だな〜とも思います。(子どもにとっても、そして私にとっても。)

    子どもが学校に行っている間に、私はこっそり一人で先へと読み進み
    それがばれない様にそっと栞を元の位置に戻しておく。
    そんなことを何度か繰り返して、私は一足先に読み終わりました。
    あ〜、面白かった!!
    (もちろん、先に読み終わっちゃったことは子どもにはナイショです。
    バレたらきっと、「先に読んじゃうなんて、ズルイー!」って怒られちゃう。)

    ラストシーンで、
    アリスが目覚めて走り去った後に、お姉さんが妹のアリスのことを考えているシーンがあるのですが
    これがグッときます。
    昔、高校生の私は、ここの部分もちゃんと読んだのかしら?
    きっと、読んでも気にも留めなかったんでしょうね。
    親になった今だからこそ、心に響いたのかもしれません。

    訳は、現代っ子でも読みやすい文章になっていると感じました。
    挿絵も素晴らしいです。1枚1枚が、まるで美術館に飾ってある絵画のよう。
    挿絵を描いたロバート・イングペンのあとがきから、この画家が
    ルイス・キャロルの依頼で最初にアリスの挿絵を描いたあのジョン・テニエルのことを
    心から尊敬していることが伝わってきます。

    いずれにせよ、この本は『不思議の国のアリス』を
    こよなく愛する人たちの手によって生み出された
    スペシャルな1冊なのだと実感できる作品です。

    **************************
    対象年齢は特に書いていなかったと思いますが、
    小学校5〜6年生以上で習う漢字にはフリ仮名が振ってあるようです。
    このナンセンスな面白さを余すところなく味わうには、
    小学校高学年から中学生以上の人生経験があると
    なお良いかもしれません。

    プレゼントにもとても喜ばれると思います。

    投稿日:2016/02/10

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