子どもへの読み聞かせによいと、いくつかの書籍で紹介されていて、わくわくして図書館から借りてきました。
まず一人で読んでみましたが、ひっかかるところがありました。
ひっかかる。なんとなく娘には読む気になれず、自分なりに何がひっかかるのか考えてみました。
まず最初の方に登場する「ちいさなおとこのこ」。この子はおそらく死んだと思われますが、扱いが軽すぎる。おとなのいうことを聞かなかったために、怖い目にあう子どもの話は他にもありますが、それにしても…。
しかもこの子は絵のどこを捜しても見つけられませんでした。文章にしか出てこない男の子には感情移入しにくいので、死んでもあまりかわいそうに思えず、焦点はシナのきょうだいになるからでしょうか?セリフまである登場人物が、絵に描かれない絵本を読んだことがなかったので不思議でした。
もうひとつは、一ばんうえのにいさんが、魚をとるために海の水を全て口に含むところ。その絵はまるで惨劇。とりすぎです。他に漁師がいたとしたらかなりの迷惑行為です(考えすぎですか?)。
にいさんから魚を買うしかない(しかも『たかく』売れてたそうですから)村人が、ちいさいなおとこのこの失踪以前から、一ばんうえのにいさんに恨みを持っていたとしてもおかしくないな、と思いました。
とはいえ、長く読まれ、選定図書にもなっているので私の印象だけで娘に読まないというのはよくないかなあと悩んでいたので、みなさんのレビューがとても参考になりました。小学生くらいなら楽しめるというご意見があったので、我が家もそれまで待ってみようと思います。