5才の娘と読みました。
おうちで飼っていた大好きなキリンがどんどん大きくなって、
ついにはベランダで上の階の女の子と仲良しになってしまい、
寂しい思いの主人公。
ちょうど娘が生後10カ月くらいのときに、
家に遊びに来た自分の友達になついてる様子を見て、
部屋の隅でむくれてしまった息子の姿を思いだし、
なんだかとても微笑ましい気持ちになりました。
上の階の女の子は越してきたばかりだから、
ほくが面倒みなくちゃ。と頑張る主人公と、
ぼくはお兄ちゃんだから我慢しなくちゃ。と
頑張ってきた息子の姿がこれまた重なり、
娘と一緒に読んだものの、私には息子を思わせる一冊となりました。
最後は望みが叶い、上にも下にもキリンの主人公。
現実にはあり得ない望みと、しかもそれが叶ってる須賀田に、
思わず笑ってしまいました。
中盤までしんみり切ない気持ちにさせられ、
最後に一気に巻き返す、
絵本ならではのさっぱりしたストーリーです⭐