作者のバーバラ・クーニーさんが、自身の母親をモデルに描いた作品。
ハティーという末娘が画家になるという進路を決める心の軌跡が描かれます。
ハティーが成長していく過程での、家族構成や、時代背景がしっかりと描かれ、
その時代の生活ぶりや、町の発展の様子も繊細に描かれます。
画家だった祖父の絵にも感化されたハティー。
たくさんの人々と引越しの環境で、自分の進むべき道を悟ったのです。
バーバラ・クーニーさんにとっては、ご自身のルーツをたどる作品でもあったことでしょう。
「すばらしい絵をかく。」
波から感じ取った言葉は、とても印象的です。
繊細な絵からは当時の生活ぶりがよくわかります。
裕福な一家の生活様式や結婚式は、女の子の心には響くものがあると思います。
ぜひ、じっくりと味わってください。