『ママがおばけになっちゃった!』の悪評は知っていたし、発売当時に書店で立ち読みをしたこともあり、子どもには読ませたくない・読ませるとしてもまだまだ年齢が早いと思っていた。
ADHD疑いの診断がある息子(3才5ヶ月)が、最近「しね」「しんじゃえ」と口癖のように言う。
保育園の担任に「○○せんせい あっちいって しんじゃえ」と言い、保育園のお友だちに「きらい しね」と言ったそうだ。
《ママが死ぬ》という衝撃の強い、そして何の救いも無い内容であるこの本を、私は息子を懲らしめるためだけに読んだ。
膝の上に乗せて、ゆっくり読んだ。
息子が私の顔を見上げるので読むのをやめると、涙を浮かべていた。
「ママ しなないで」と強く抱きついてきた。
「もう しねって みんなに いわないよ」と言っていたが、本当に言わなくなるのかは、まだわからない。
息子が《ママが死ぬ》という恐怖に今後苦しまないか、フォローしたい。
ややもすると精神的虐待になり得そうだ。