春はたけのこの季節
ここのところタケノコ料理をよくしていたので
タイトルにひかれて手に取りました。
大島渚監督が
息子さんの宿題
「親に頼んで、子供時代の思い出を作文に書いてもらってください」のために
書かれた文だそうです。
(なんか、すごい宿題。今そんな宿題だしたら、どれくらいの子がクリアできるか・・)
実話のようにも感じるその文は
たんたんと戦争の悲しさ(そう、ただ悲しさ)を伝えています。
ものがたりでは
日清戦争でクラスの男の子のお父さんが無くなるのですが
その子が、お父さんのお葬式では泣きもしなかったのに
クラス担任の男の先生が
太平洋戦争で招集されていくときに
「戦争なんか行くな」といって泣くシーンは
胸に迫ります。
その時にみんなで食べていたごはんが、たけのこごはん。
きっと大島監督は
たけのこご飯を食べるたびに
このことを思い出されていたのではないでしょうか・・・。