約30年ぶりに読んだら、当時は気づかなかったおおきなだるまどん(お父さん)の深い愛に胸打たれたました。
おおきなだるまどんは、強面だけどだるまちゃんが欲しいと言ったものを、ありったけ探して出してくれるのです、時にはおっちょこちょいな間違いもしながら。
だるまちゃんは結局は欲しかったものを自分で作り出してしまうのですが、そんな父子を温かく見守る家族(隣でちょこんとおままごとしている妹だるまちゃんがかわいい!)、だるまちゃんとてんぐちゃんのやり取り、すべてが微笑ましく、思わず笑顔になってしまいます。
子供に読み聞かせるときには、「どの靴が良い?」「これは○○の帽子だね。」などと言い合いながら読むのも楽しく、読み終えた時には温かい気持ちで満たされる作品です。