「ごんげ様」というのは遠野の地でよく行われる神楽の舞に使う木でできた(獅子舞のお獅子様に似た)頭のことだそうです。
遠野ではたくさんの地域でつくられていたらしく、紹介されている「ごげん様」の顔は地域性に富んでいて全部同じでないところが良いです。
これはほかのシリーズ同様に「遠野物語」の中から「ごげん様」にまつわるお話をショートショートでまとめてあるので、とても読みやすかったです。
「ごげん様」同士をそばに置くとけんかしてしまうから、片耳の取れた「ごげん様」が今でもたくさん残っているんですって。
遠野にはロマンがあります。
お獅子様とは違う、「ごげん様」に私も会ってみたいです。
こわ面白い話が多くて、絵も大きくて見やすいので、小学校4,5年生くらいから読み聞かせにもお薦めします。