小学校の国語の時間に出会ったこのお話しは、子供心にずしりとした重みを感じたことを覚えています。戦争中の上野動物園では、爆弾が動物園に落ちた時に猛獣たちが檻から出る事を危惧し、ライオンやトラ、ヒョウなどを殺し、いよいよ3頭のぞうの番です。毒入りのじゃがいもや、毒薬の注射でも殺す事ができず、とうとうえさや水をあげないことにします・・・。子供たちが幼稚園の頃に初めて読だ時、読み終わってもしばらくだまったままでした。声高に戦争の恐ろしさを語ったものではありませんが、身近な動物のぞうが題材なので、子供にも戦争はよくないということを伝える事が出来るのではないかと思います。