私が小学生の頃、教科書に載っていたお話でとてもに心に残っていました。動物園の象を、戦争のため殺さなければならないというお話。戦争の悲惨さを描いた絵本は、読むたびに胸が苦しくなり、毎日毎日はとても読めません。そんな私の気持ちを知ってか知らずか、息子は忘れかけたころに「読んで・・」とこの本を差し出します。物語の内容をどこまで理解しているのかわかりませんが、じっと聞き入っています。
今年は戦後60年ということで戦争を取り上げたニュースや報道、作品がたくさんありました。節目の年だからという理由ではなく、常に手もとにおき、読み返すことのできるこの絵本の役割はとても大きいと思います。戦争の悲惨さを風化させず、長く語り継ぎたい1冊です。