主人公のもぐら君は見たことがありましたが、このもぐら君の本があることは知りませんでした。
知る人ぞ知る、クルテク君のお話です。
土の中で見つけた宝物を手に、地上にでてきたもぐら君は得意満面♪ 誰かに自慢したかったのか、あたりを見まわすと、風にゆらめく洗濯物でしょうか?大きなポケットのついた青いズボンを見つけました。
そのズボンがどうしても欲しくなってしまったもぐら君。どうしたら手に入るんだろう・・・、ねずみ君やちょうちょ君に聞いてみました。しらないというねずみ君、しらんかおで飛んでいってしまったちょうちょ君、それでも諦めずに、ずぼんのことを聞いて歩きます。
私なら、まず どこに行けば買えるかな?と考えてしまいますが、このもぐら君は、なんとずぼんを作ってしまうんです。
ずぼんを縫ってくれるという鳥、きれを切ってくれるというざりがに、色んな動物たちに協力してもらい、こけももで糸を染めたり、はたおりをしたり・・・。ずぼんができあがった時のもぐら君の嬉しそうな顔ったら。。。
『よしきり』という鳥のことなど、説明してやらないと理解できないところがあったり、『えびがに』もざりがにと言いかえたりしましたが、ずぼんが出来上がっていく過程が面白く、苦労して作り上げた時の嬉しさが伝わる絵本でした。