主人公のソフィアは、おじいちゃんと町のお年寄りのおうちを回っていろんなお手伝いをしています。ある時、ゴミの山でおじいちゃんが足を怪我をしてしまいました。
そのことをきっかけに、ゴミの山を片付けて公園にすることを思いつきます。
そして、勇気を出して一歩踏み出すのです。
1人の子どもの声も力も小さなものですが、それはたくさんの人を巻き込んでいくことで、とても大きな力となっていきました。
不可能なことに思えることでも、勇気を持ってまず一歩踏み出すことが大事ですね!
一歩踏み出すこと、声を上げることなしには、何も始まりません。
本の最後に、読者に向けたメッセージがとても印象深かったです。
「みなさんは、自分が思っている以上に勇敢で自分では思いもやらないほど大きな力を持っています。どうぞ忘れずに、未来への一歩をふみだして!」
このメッセージが、このお話に詰まっていて、読むとバシバシと心に響き伝わってきます。
たくさん登場する人物たちも、とにかく個性的でとても魅力的です。主人公のソフィアのモデルは、たくさんの人たちだそうです。
読者が、ソフィアを自分に置き換えてそれぞれの立場で、作者のメッセージを受け取り考えることのできる本だと思います。