この話の主人公は、「勇気を出して、自分の提案を述べて、それがきっかけで目標が現実のものになった女の子」だということは、わかります。
読み聞かせた子供にも、「どんなに言いにくくても、足ががくがく震えても、自分がいうべきことを言ったソフィアはえらいね」と、私の感想として言いました。
でも、ちいさなこえをくみ取る大人やシステムがあってこその話だと思いました。イラストに描かれている市役所の人たちは、外見からしてもかなりラジカルな感じ。既存のものに変革を与えるのを厭わないタイプの。
「で?あなたの主張とはいったい何の?」と、腰を据えて聞いてくれる大人が居れば世界はまた、違うものになるのにね、というシニカルな要素も見え隠れ。
読み聞かせたのは小学校性学年の子供でしたが、「自分の意見をしっかり言う」という点意外、難しくて分からなかったみたいです。