女子パウロ会(聖パウロ女子修道会)と宮西達也さんがコラボしたクリスマスの絵本。
このコラボですから、無敵と言っても過言ではないと思います。
物語は、12匹のこぶたの兄弟が、ツリーやリースを飾っているのを、おおかみが見ているシーンから始まります。
おおかみは、ツリーやリースを壊して、12匹のこぶたの兄弟を捕まえて、素敵なクリスマスになりそうとほくそえんだところ、思いっきり転倒して怪我をしてしまうのです。
それからが大爆笑の連続です。
おおかみは、こぶた兄弟の家のベッドの上。
包帯でぐるぐる巻きで、口にも巻かれているので話すら出来ません。
おおかみが、
「おまえたちを くってやる−!」
と叫んでも
「うううううううっううう−!」
としか聞こえず、
こぶた兄弟は、「ごめんね」と言っているのかなとか、いつも良い方に解釈します。
このやり取りが続くのですが、それっぽく唸ると、子供に大受けするのは間違いありません。
そして、何とおおかみは、こぶたの兄弟から赤い手袋のクリスマスプレゼントを貰うのですが、納得のエンディングにと繋がります。
心暖まる話で、クリスマスに相応しい話です。
最後には、女子パウロ会ということで以下の触書がありました。
おおかみは12ひきのこぶたの
やさしさとおもいやり、そして
愛にふれてかわりました。
おおかみの心がうごかされたのです。
ふしぎなことがおこったのです。
愛はふしぎなことをおこします。
この愛のはじまりがクリスマスです。
クリスマスは救い主イエスさまがうまれた日。
クリスマスはみんなのために
世界でたったひとりの
「あなた」のためにあるのです。
メリークリスマス。
最強のコラボの作品として、宮西ファンだけでなく多くのお子さんに絶対オススメの作品です。