美しい生物画家のたてのひろしさんの作品ということでセクト。
師弟関係にあるなかの真実さんが、たてのひろしさんから受け継いだ生き物たちの描写が素敵です。
小枝を束ねる仕事をしている猫のところにやって来たことり。
小枝を分けてほしい、という願いに、一日一本ということで受け入れたねこ。
約束の七本までの交流が丁寧に描かれます。
そして別れと再会。
相手に深入りせず、いい塩梅で互いを受け入れる関係性が愛おしいです。
さらには、全てを包み込むような花や自然の美しさが素晴らしいです。
独得のアングルももう一つの物語のようです。
小学生くらいから大人まで、五感が研ぎ澄まされるでしょう。