「ラチとらいおん」がおもしろかったので、同じ作者の書いた絵本ということで借りてきた絵本です。
本の題名、「ボリボン」って何だろ?と思ったら、これ、ぬいぐるみの名前だったんですね。
ガビは、なんでもすぐに壊してしまう男の子で、おもちゃも本も、全てばらばらにしてしまう。
そんなガビにお母さんが渡したのが、くまのぬいぐるみのボリボンです。
最初、ボリボンと遊んでいたガビも、お医者さんごっこをして、ボリボンのおなかをはさみで切ってしまい、そのまま遊びに行ってしまいます。
ふと気づけば、ボリボンがいない。
ガビは、やっぱり、何でも壊してしまう男の子、と思ったら...違うんですね。
あちこちを探すんです。
もしかして、山から転げ落ちたんじゃないかとか、おおかみに食べられてしまったんじゃないか、とか、迷子になってしまったんじゃないかとか。
子供にとって「ぬいぐるみ」は、ただのものではないのよね。大切な友達なんですね。
私も、小さい頃は、大のぬいぐるみ好きで、いろんなぬいぐるみには、ぜんぶ名前がついていました。
ちゃんと、それぞれに性格があって、この子は強い子、この子は臆病って、そんなことも決まっていました。
なんでも壊してしまうガビだってそうです。ボリボンは友達。ずっと仲良しの友達。
最後がハッピーエンドでよかった。ガビがよい子でよかった。