磯崎編集長さんやはなびやさんも書いていますが、とにかくバーバラ・クーニーの描く、この雪の世界が素敵でした!!
お話は絵本ってジャンルからするとちょっと長いです。
主人公のスティーブン(小学校4,5年生くらいでしょうか?)の住んでいる町は山の方なのかな?いったん雪が降り始めると、町中が雪に埋もれてしまう地方にいるようです。
除雪車も当たり前に登場するし、雪が降り始めてからのやり取りをする人たちの対処も手馴れていました。
スティーブンも、ふだんは雪遊びが大好きな子どもらしいのですが、大切な誕生パーティーの日の大雪に、気分はすっかり沈み切っていました。
登場人物たちの描き方がとても自然で、スティーブンの家族もあたたかい素敵な人たちで、読んでいるこちらも、心がふわっと優しくなれた気がしました。
“雪の天使”の作り方については、ずっと昔、こどもの頃に読んだ別のお話に出てきたことで知ったのですが、
雪の多い地域のお話には時々この“雪の天使”が登場するので、そのたびに子どもの頃の、初めて“雪の天使”を知った時の興奮を思い出します。
実は、雪でするたわいのない遊びなのですが、子どもとしては結構やってみたくなります。
私は子どものころから現在に至るまで、雪があまり降らない地域に住んでいるので、いまだに作ったことはありませんが…(^^)
少し長い話ですが、読み始めるといつの間にかこの物語の世界に引き込まれてしまいます。
天気が悪くて外遊びができない日などに、読んでみてはいかがでしょうか?