お国柄が出ている味わい深い作品でした。
作者は中国系アメリカ人だそうです。
中国と一口にいってもこの物語の村の風景や、「ぞう」が身近な動物らしいところから推測すると、東南アジア諸国に近い地域が舞台のような気がします。
物語時代はあまり大きな展開もなく、ラストも予想できるわりと良くあるパターンでしたが、ユ・テウンさんの絵は、色合いや表情、優しい線で描かれた町並みがとても素敵でした。
赤や黄色で描かれているページが多いので、遠目もきくと思います。
読み聞かせに使うなら、中学年から高学年くらいにお薦めしたいです。