何もなかった地面に花が咲いたら、幸せな気持ちになるでしょうね。
世界中に花が咲いたら、争いごとはなくなるでしょうね。
休むことなく、地面の下から花を育て続けるもぐらロボットは、地球再生のシンボルのようです。
そんな夢を拡げるようなお話です。
ハナコちゃんの描いた絵が、ここまで壮大なプロジェクトになるとは思いませんでした。
しかも人間の意志とは無縁に繰り広げられることにも意味を感じました。
人間は多分このロボットもぐらの行う行動を、もっと別のものに使いたくなるような気がします。
損得勘定がないから良いのだと思います。
もぐらが原子力で動くことだけが気になったのですが、50年近く昔に書かれたお話だから、良しとしましょう。