「せなけいこ・おばけえほん」シリーズです。
なんとも弱い子どもの妖怪「とうふこぞう」が主人公です。
この絵本で、「とうふこそう」のおじいちゃんとして「みこし入道」が出てきます。
江戸時代にはやった草双紙では、「みこし入道」が妖怪たちの大親分的に描かれていることが多かったようなので、せなさんも「みこし入道」をおじいちゃんにしたようです。
せなさんの「おばけシリーズ」は、どこか川端誠さんの「落語絵本」に近いものがあって、たいがい最後にオチがついています。
今回のオチは「小僧」ではなく「子ゾウ」だったことで、なかなか笑えます。
また、「とうふこぞう」の妖怪仲間として登場するメンバーが、このおばけシリーズのおばけたちなのも私たち読者を喜ばせてくれる演出でした。