ニューヨーク市マンハッタンのウエストサイド地区のお話。
かつては街をぬうように轟音をたて列車が走っていた高架鉄道が、1980年廃止され、人々からも忘れられていました。
最初のページの住民もひきこもりがちな味気ない街の様子は、どんよりとした空、まさに都会の砂漠です。
この街に住む主人公のリーアム君は外遊びの好きな男の子。
ある日、高架橋へあがる階段を見つけ、知りたがり屋ならではの探検に…。
リーアム君を驚かせた花や木に、助けてやろうと手を差し伸べます。
ここから彼の長い長い花や木との月日が…。
自然の生命力は、人間の力の及ぶものでは無い逞しいものですね。
しかし、リーアム君の根気ある助けが無ければ、知りたがり屋の花や木もこれほど活発に動けなかった事でしょう。
大人の心をも動かす、大きな結果を街にもたらしたリーアム君は素晴らしい。
今やハイラインパークとなっているラストの明るくみずみずしく潤っている街が素敵です。
そして、今も家族で手入れをしているパパになったリーアム君にも、『良い人生を送っているな〜 』って思いました。