うちの子はこの絵本をじっくり読んだ後、「へんなどうつぶがかわいそう!」と、口をとがらせました。
ボボじいさんの作った「ジャム・ジル」を気に入ったから、食べただけのことなんだけど、
ボボじいさんが「へんなどうつぶ」に嘘をついたことが、うちの子には許せなかったらしいです。
それでも、1回読んだ後に文句を言いつつ、またゆっくりページを開いて読み直していたので、この絵本を気に入ったようでした。
そうだな〜、出来たら、絵本のラストはこんな終わり方じゃなく、ボボじいさんと「へんなどうつぶ」とのちょっと変わった友情。みたいなもの描いて終わってほしかったな〜。
「へんなどうつぶ」のしっぽが長くなりすぎて、山から動けなくなってしまっても、ボボじいさんは「ジャム・ジル」を届けてくれているんだから、2人の間に、確かに友情はあったと思うんだけどなぁ。
この絵本の作者は「100まんびきのねこ」でおなじみの作家です。
カバーについている解説を読むと、彼女は画家、版画家としても活動していたそうです。
こうして後書きを読んでしまったせいかもしれませんが、私はストーリーよりも、絵の方が魅力的でした。
3,4歳のお子さんから小学校高学年くらいまでの幅広い年齢層に、楽しめる作品だと思います。
ただ、あまり小さなお子さんと読む時は少人数で。
不特定多数の大勢で読むには、絵がちょっと見づらいかもしれません。