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ライオンとであった少女」 てんぐざるさんの声

ライオンとであった少女 訳:斉藤倫子
著:バーリー・ドハーティ
出版社:主婦の友社
税込価格:\1,760
発行日:2010年02月
ISBN:9784072628751
評価スコア 4
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  • いつか、何かの種になって

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    上の子の朝読用に図書館で探してきました。
    少し前に朝日新聞のお薦めの本に紹介されていて、私が読みたくて気になっていたから…。
    司書の方も、「高学年から中学生くらいの方にお薦めですよ」と、いってくれたのですが、先に読んだうちの子はこの本に対してのコメントは「ファンタジーじゃなかったし、ライオンはあまり関係なかったよ」でした。
    それ以上無理に突っ込んで感想を聞かなかったので、この本に出会って、子どもが感じたことなどはよくわかりませんが、
    私自身がこの本を読み終えて思うことは、この物語に「今」出会ったことで、いつかうちの子の中に「アベラ」の想いや、タンザニアという国の貧困やエイズという病気の問題、イギリスという国の社会福祉制度や児童制度などが、心の土壌に残り、何かの種になって息吹いてくれたらいいな〜と、思いました。

    この物語は、児童向けに作られていますが、小中学生だけでなく、多くの大人も読んでほしいです。
    日本という世界で、自分だけのことを見るのではなく、世界のどこかで、多くの小さな子どもたちがどんな生活をしているか、これからの子どもたちのために、大人たちがどんなことをし、なにを残してやれるか、改めて考えさせられるとても素敵な本でした。

    活字レタリングなども読みやすく、内容はあるがままを淡々と描きこんでいる感じで、媚びたところも、教訓じみたところもなく、1人の人間の良い面も悪い面もあるがままに見せてくれているところが、私は好感が持てました。

    投稿日:2010/10/22

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