教訓性の色濃く全面に出ている作品は、どうしても手を引っ込めがちになります。
宮西先生の作品は、教訓的なお話も多いのにも関わらず、けっして押しつけがましくなく、素直に読み手の心にメッセージが伝わってくるから人気があるのだと思います。
こちらの作品も意外性に驚かされて、笑わせられて、最後にホロリとさせられます。
物事の本質を見抜く目は、人として沢山の失敗と成功を経験し培われていくものだと思います。
大人をはじめ、見栄えの良いものや耳に優しい言葉に迎合してしまう事の多い世の中ですが、幼い頃は見栄えの良いものも悪いものも受け入れられる柔軟でしなやかな心で、経験を積んで行って欲しいと思います。
小さな少年の善行とドラフラ星人の忘れていなかった感謝の気持ちが、この星を救ったのですね。
この星とドラフラ星の友好が、遙か先まで続きますようにと祈りました。
次は“何の巻”でしょうか?