黒の背景にクレヨンタッチで描かれた、色彩豊かな絵本です。ネリノは、まっくろ。最初見たとき、「となりのトトロ」のまっくろくろすけに見えたようで、(そういや似てる)だから、にいさんたちにも仲間にいれてもらえません。仲間はずれということは、まだ理解できない娘。だけど、なんとなくネリノのさびしさは、わかっているかな?
最後のページで、カラフルなにいさんたちの真ん中にいるネリノ。カラフルな中に囲まれているこそ、余計に黒が引き立ち、ネリノの存在意義というものが強調されていますね。
「まっくろくろだって、ちっとも かなしいことなんか ないんだ。」このネリノの言葉を聞いて、個性の大切さを知りました。