「おれたち ともだち!」シリーズで知られる内田麟太郎さんの新作。
だが、しかしというフレーズに惹かれて読んでみました。
駄菓子屋さんのだがさん、歯科医のしかしさんという設定が期待をそそります。
物語は、二人が仲良く旅立つシーンから始まります。
お互いの言い争いというのは、想定された展開ですが、その背景が何ともいえず楽しいもの。
飛脚がいたり、茶店があったり、アフリカ風景があったりと、文脈と全く関係のないものが登場するというのは、ナンセンス絵本ならではのもの。
オチは、それ程でもないと言う感もありましたが、そこは、受け手の子供の感性によるものですから、 様々な感想があることでしょう。
だが、しかしという設定からのナンセンスな展開を期待したのですが、一寸拍子抜けと言う感じです。
ただ、背景に描かれた絵には、面白みのあるセンスがあると思います。