ねずみくんシリーズの第1作として有名です。
お母さんが編んでくれた赤いチョッキ、というのがいいですね。
この響きにちょっとうっとりしてしまいます。
そのチョッキを、友だちの動物たちが次々に借りていって、
というシンプルなストーリー。
もちろん、最初ですら大きな友だちなので、きついところを無理やり着ているのに、
だんだんと友だちが大きくなってくるのでハラハラです。
もう、見るからにきつそうなのが伝わってきますしね。
とうとうラストにはすごい結果が待ち構えていますが、
最後の最後は不思議な結末です。
でも、なんとなく、ねずみくんの表情までが察せられます。
チョッキの赤色が良く目立つ配色もいいです。
最初は違和感のある、小さなねずみくんの描かれ方ですが、
読み進めていくうちに納得です。
絵本ならではの効果だなあ、と思いました。